接合プロセス工学研究室

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日立建機

HITACHI CONSTRUCTION MACHINERY

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藤永さん(2012.3 博士課程前期修了)
①日立建機株式会社とは?
建設機械の製造,販売,レンタル,アフターサービス,顧客リューションを事業としています.日々,皆様が街中でみる油圧ショベルや道路工事機械から,海外の巨大鉱山で働く超大型の鉱山機械,鉱山の運行システムまで,インフラを支える重要な製品を作っています.
広島大学のOBリクルータを担当していますので,建設機械業界に興味のある就活生の方は,山本先生経由でもご連絡いただければ対応させていただきます.
②所属部署
日立建機/生産・調達本部/生産技術統括部/先行開発部
生産技術の研究開発を行う部署です.
③仕事内容
製品を製造する上で必要となる生産プロセスの研究開発(主に溶接関係)を担当しています.生産プロセス開発~構造開発まで幅広い視点で,将来モノづくりを良くしていくためには何が必要かを考え,溶接技術の開発や構造開発を行っています.
現状の問題点を調査し,将来のあるべき姿を描き,改善するための方策を多方面からの意見を集めながら検討し,必要な技術を開発する.新しい技術を作っていくことは非常にハードルも高いですが,その分やりがいもある仕事です.
④研究室での思い出
徹夜しながら実験をしたり,報告資料を作成したりした事は今では良い思い出です.これだけ聞くとブラックな研究室だと思われるかもしれませんが,同期や後輩とワイワイしながら何だかんだ楽しんでやっていたと思います.
海外共同研究のプロジェクトで,カナダのトロント大学に短期留学した事も良い思い出です.正直,研究面では成果らしいことは出せませんでしたが,短期間でも,旅行とは違う海外での生活を体験できた事はいい経験になりました.自分でいろいろ調べて観光地を回ったり,長距離バスに乗ってナイアガラの滝を見に行ったり,何をやるにも1人でドキドキしながらでしたが,やってみれば何とかなるものだと自分なりに成長できた良い経験でした.
企業との共同研究や学会発表の機会を多く経験できたことも良い思い出です.私自身,奨学金を借りながら学生生活を送っていましたが,学会発表など研究業績を多く残せたことにより,大学院での奨学金の返還が免除(半額)になったことは非常にありがたかったです.研究室のOBが日本を代表する大手企業に入社しており,先生と企業とのコネクションも非常に強い研究室なので,自動車,造船,製鉄,プラントなど多くの工場見学の機会,企業の方と接点を持つ機会がたくさんありました.就職活動をする上でも,先生のサポートも厚く,他にはない稀な研究室だと思います.
⑤後輩へのメッセージ
私が在学していた当時,接合プロセス工学研究室は,他の研究室に比べるとハードな研究室だと言われていました.(今でもそうですかね?笑)実際に,研究活動では,日々の実験の大変さ,密度の濃い研究報告会など決して楽ではなかったと思います.
ただ,社会に出て1つ言えることは,研究室で過ごした3年間で,自分でも気づかない間に確実に技術者として鍛えられていたのだという事です.研究・開発のストーリを考え,計画し,調査・実行し,報告する.設計・生産技術・研究など部署を問わず,技術者としてはごくごく当たり前のことです.これらは経験の積み重ねによって思考やセンスが鍛えられていきます.専門分野の知識を高めることはもちろん大切ですが,この技術者としての当たり前の素質を高めることが社会に出てから大いに役立ちます.そして,接合プロセス工学研究室にはその環境があります.
学生時代を遊んで過ごすか,あえて厳しい環境に身を置いて成長するか,選ぶのは自分です.後悔しないように,精いっぱい学生生活を楽しんでください.(いかにも厳しい研究室のように書きましたが,理不尽なブラックではなく,愛のあるホワイトな研究室です.笑)

~ 2021.4 ~
高木さん(2016.3 博士課程前期修了)